APEV技術委員会ウェビナー 2021年度第3回 開催報告

関係各位

 皆様には平素より弊会の活動にご協力賜り心よりお礼申し上げます。
弊会の技術委員会は2021年度からWebにより会員の皆様に情報提供を行う事と致
しました。
その第3回として下記の講演をウェビナーで行いましたのでご報告いたします。

■開催日時:2021年11月12日(金)10時~11時55分
■開催場所:マイクロソフトTeamsによるウェビナー
■プログラム:
10:00~5分間  開始宣言/代表理事 田嶋 伸博 挨拶
10:05~40分間 「カーボンニュートラルに向けたソーラーカー実用化の取り組み」
           早稲田大学 電動車両研究所 招聘研究員
           国際エネルギー機関PVPS TASK17運営責任者 廣田 壽男 氏
10:45~10分間 上記に対するQ&A
10:55~5分間  休憩
11:00~40分間 「世界のEV充電規格の最新動向」
           CHAdeMO協議会 事務局長 吉田 誠 氏
11:40~10分間 上記に対するQ&A
11:50~ 3分間  技術委員会担当理事 佐藤 員暢 挨拶
11:53~ 2分間  閉会宣言/集合写真

■ご出席者 【企業・団体】アイウエオ順
(株)iidack、群馬大学、コンチネンタルオートモーティブ(株)、(一社)全
日本駐車協会、(一社)太陽光発電協会、テュフラインランドジャパン(株)、
トヨタ自動車(株)、(株) 男体自動車、ニチコン(株)、日産自動車(株)、
日本バーズ(株)、日野自動車(株)、(株)日の丸リムジン、丸紅(株)、
(株)水上パーツ商会、(株)明電舎、ヤマハ発動機(株)

■内容:
◎代表理事 田嶋 伸博 挨拶
ご参加の皆様に対するお礼に続き、技術委員会をウェビナーで行う本年度第3回
において廣田様・吉田様から貴重なお話を伺う事に感謝を述べた。
「最近新型コロナが多少落ち着いてホッとしている。人流が回復し、経済も上向
きになりEVもその流れに乗れる事を期待している。
そのような中でお二人の講師の方々から電気自動車に関する最新の情報を頂ける
のは有難い。
参加の皆様からご質問を頂いて、双方向のコミュニケーションにより有意義な会
にして参りたい」と結んだ。


◎講演1「カーボンニュートラルに向けたソーラーカー実用化の取り組み」
早稲田大学 電動車両研究所 招聘研究員 廣田 壽男 氏から下記のチャレンジン
グな内容をスライドで説明があり、その後活発な質疑応答があった。
この発表資料はAPEV会員専用SNSで公開します。

・太陽光エネルギーでどこまでも走ることができるクルマをつくりたい>化石燃
料に依存しないクルマ/給油、充電の煩わしさからの解放/サステナブルモビリティ
に向けた一歩
・実用的なソーラーカー(PV 搭載車)の実現に向けて実行すべきこと
・自動車カーボンニュートラル化のポイントはLife Cycle Assessment
・自動車カーボンニュートラル実現の方策:e Fuel 、グリーン水素、再生可能
 電力 の比較
・太陽電池PV(Photovoltaic)の性能向上とコストダウン
・IEA PVPS Task17 'PV and Transport'紹介
・欧州のベンチャ―企業・NEDOプロジェクト・バス&トラックのPVの実車開発紹介
・早稲田大学におけるPV 搭載車の研究紹介:車両走行試験、車載PV 発電 /EV
 消費エネルギーバランス計算モデル
・まとめ:PV 搭載車の一般市場への導入に向けて 、 環境 ・ エネルギー ユーザー
社会的受容性の視点からその優位性と課題を明確にし方向性を示すことが重要と考える

◎講演2「世界のEV充電規格の最新動向」
CHAdeMO協議会 事務局長 吉田 誠氏から下記の広範囲かつ最新の内容をスライド
で説明があり、その後活発な質疑応答があった。
この発表資料はAPEV会員専用SNSで公開します。

I. 背景
o 世界動向(欧州を中心に):カーボンニュートラルに向けてのステップ、
自動車CO2規制改定(2035年実質内燃機関廃止)、各国のEV優遇策、世界の思惑
-日本を狙い撃ち-、
欧州グリーンディール‐ 新委員長による政策の柱-、運輸部門での各種政策(Fit
for 55 Package)、
代替燃料インフラ指令(AFID)改定提案の概要、各国の戦略的政策・法規、
バッテリは日本の強みではない
o CHAdeMO現況:Our members、CHAdeMO 基数、世界の充電器数推移

II. カーボンニュートラルに向けて
o 充電インフラでできること:充電vs 電池交換比較、充電インフラに必要なこと、
安全性は何よりも優先する、互換性、持続可能性(ビジネスモデル、設置場
所、様々な出力)、世界の充電レベル、高出力充電ロードマップ、高出力の影響、
ChaoJi、現在の充電の課題(日本での経験)、真の効率化に向けて、世界に正し
く普及するために
o 放電(V2X)技術での貢献:V2X+通信連携、Compatibility、規格&認証制度、
V2G実証例、V2G at home、PV活用事例、災害時に役に立つEV、単価の削減

III.まとめ
o わかってきたこと
公共性、採算性、国際性、技術;
o 課題
お客様、グリッド、クルマ(電池)全てが満足するお手伝い
お客様との相互理解向上、ビジネススキーム構築、使用頻度の向上にむけて、
ユースケース、充放電行動の検証、非常用としての準備

◎技術委員会担当理事 佐藤 員暢 挨拶
本日ご参加の皆様及び廣田様と吉田様にお礼を申し上げる。
廣田様のご講演は、ソーラーカーが実用になるとは考えていなかったのでPVの効
率が47%にもなっている事も含めて認識を新たにした。世界のソーラーカー開発
情報も参考になった。
吉田様の講演は、チャデモや充電設備の規格の最新状況、V2Xの実施例、高出力
充電の課題等広範囲のお話しが有益であった。特にEVの用途に応じた使い分けに
ついては同感である。
技術委員会は今後このウェビナーを続け、来年2月を予定している。2月の講演
内容は検討中であり、自薦他薦をお待ちしている。日程が決まり次第知らせする
ので、皆様のご参加をお待ち申し上げる。



※一般社団法人 電気自動車普及協会では、引き続き会員を募集しております。
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正会員(企業向け):年会費 1口10万円
 賛助会員(個人向け):年会費 1口1万円
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問い合わせ:一般社団法人 電気自動車普及協会 (APEV) 技術委員会 事務局
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TEL:050-3375-4937 FAX:050-3153-2686 E-mail:info@apev.jp

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このページは、WebMasterが2021年11月16日 12:33に書いたブログ記事です。

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